フルモデル・チェンジのありかた 5
フェイスリフトとは、機能的な部分はいうまでもなく、ボディや足まわりなど、大がかりなところには手をつけず、単に部分品の意匠を変えただけで、見た目にはまったく変わった印象を与えるという手法の一つです。
したがって、販売上ではフェイスリフトもモデル・チェンジの1種類であり、マイナー・チェンジと同様の扱いをすることが多いのです。
初期のシボレーが採用した毎年のようなモデル・チェンジとは、このフェイスリフトが主要な手法。
ときには極めてわずかなちがいしかなく、よほど注意して比べないと年式のちがいが分からないほどのものがありました。
したがって、クラシック・カーなどのレストアの作業の際に、破損したサイドランプやホイールキャップなどの小物を復元するとき、取り付けが可能とばかりに年式のちがったパーツを流用したりすると・・・
復元価値が一気に下落。
フェイスリフトは思わぬところで重要問題になっています。
また、中古車市場などで展示車の年式や型式を見分ける際にも、このフェイスリフトを受けた部分の形や色のちがいが役立っており、一見したところでは無意味に感ずる変更作業も意外と役に立つこともあります。
このように、マイナー・チェンジとは実用上ではまったく意味のないわずかな変更でも、レストアの価値や中古車の年式などの判定に役立つという点で、自動車とは極めて社会的な存在であることを改めて知らされます。
他の商品とは取り扱いが著しくちがっています。