サッカーの原型
ハーリングやナッパンに類似したゲームは、「キャンピング」とか「キャンプ・ボール」と呼ばれて、イングランド東部の地方でも行なわれていました。
「キャンプ」という英語の語源は、「平らな野原」を意味するラテン語であり、その名の通りキャンピングは野原で大ぜいの人びとによって行なわれるゲームでした。
現代のように、サッカーユニフォームを着てプレイするようなサッカーとは全く異なるものです。
キャンピングでとくによく知られているのは、18世紀半ばにノーフォーク州とサフォーク州とのあいだで行なわれた大規模なゲームです。
このゲームについては、スパーデンという人が書いた『フォービー著 「イースト・アングリアの語彙」への補遺』(1840年)のなかで次のように紹介されています。
『私は、双方それぞれ300人が出場してディス・コモンで行なわれた、ノーフォーク対サフォークの有名なキャンピングのことを老人たちから聞いたことがある。
・・・14時間かかってサフォーク側が勝利した。
この試合の結果、2週間以内に9人が死亡した。
このような試合は、殴り合いがつきものだったので喧嘩のキャンプと呼ばれた』・・・。